宮大工
「木のいのち木のこころ」の本を今回ご紹介します。
昔は徒弟制度という弟子を育てることがありました。 それは一緒に暮らし生活を共にして
教わるのではなく、自分で先輩方の仕事を見て・考えて練習し実践していき、日々の努力の積み重ねで
仕事を覚えていきます。 日々同じ生活をするわけですから、挨拶のしかた、掃除・洗濯、箸の持ち方
等も一人前になるにはしっかり身につけなければなりません。
まず道具の手入れができるようになるまで5年はかかるそうです。 その道具の手入れができるように
なれば、木を削る・切るという仕事もできるようになるそうです。
今の時代では、デジタル化が進み、効率良く仕事をこなすように世の中は変わってきていますが、
建物を造るために、森に入り使う木を選び出し、じっくりと時間と手間をかけ、本物を造り上げる
という本当の職人さんの仕事に感銘を受けました。